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スポーツ界も新時代を迎えなければならない

令和の時代が始まり、スポーツ界においても新時代が来ることが望まれます。令和元年にはラグビーワールドカップが日本で開催され、令和二年には東京オリンピック・パラリンピックが、令和三年にはワールドマスターズゲームス関西が開催され、スポーツ界ではこの三年はスポーツゴールデンイヤーズと呼ばれています。令和という新時代を迎えるにあたり昭和、平成の時代から引きずってきた負の遺産を捨てて、新たなスポーツ界を作り上げて欲しいと願います。

スポーツの語源をご存知の方は多いと思いますが、楽しむや遊ぶ等を意味しています。日本においてはスポーツ=体育となって庶民に拡がり、教育的な要素を持つものとなったため、スポーツは楽しむというよりは人間を鍛錬するものとして社会に浸透してきました。

その結果、スポーツ指導において体罰が許されて、今日に至るまで「しごき」や「かわいがり」等として根絶されることなく、トップレベルにおいても度々問題が生じているのが現状です。

体罰問題が大きく報じられ社会問題として世間を賑わせたのは、今からたった7年前の2012年に起きた大阪市桜宮高校バスケットボール部で起きた体罰による部員の自殺を発端とした事件でした。それまで体罰はなかったのではなく、指導の一環として看過されてきたのが現実です。その後、女子柔道界のトップ選手においても体罰が行われてきたことが明るみに出ます。高校野球では体罰問題で出場辞退を申し入れる高校は後を絶ちません。また、昨年世間を騒がせたボクシング界のハラスメント問題等、日本のスポーツ界における絶対的な上下関係が今まで日本のスポーツ界の成長及び発展の弊害となっていたことは間違いありません。

アメリカや欧州で指導経験やプレー経験のある仲間と話をすると、世界のトップレベルにおいては、指導者は選手に頭ごなしに物を言うことはありえないと聞きます。選手あってのコーチであり、選手をあくまでも尊重する「プレイヤーズファースト」が徹底されています。

日本においては、前述したようにスポーツ=体育=教育=愛の鞭という構造が生まれて、選手を暴力によって指導をすることが当然のこととして容認されてきました。平成の時代も後半となり、ようやく体罰による指導が絶対悪として認識され、多くのスポーツ団体で根絶の方向へと向かい始めています。

陸上100mで9.99秒の記録を出したサニブラウン・ハキーム(フロリダ大学)やマラソン日本記録保持者の大迫傑(ナイキ・オレゴン・プロジェクト)のように、伝統的なアマチュア競技においても海外に練習拠点を移す選手が出てきています。日本の古い慣習に捕らわれず、合理的な指導を求めてこれからも多くの選手が海外へ渡っていくことが予想されます。

根性論だけでは今の若い選手を納得することは不可能であり、日本スポーツ界における指導体制、指導方法を世界基準に合わせ、根性論や精神論から脱却し、スポーツを楽しみながら記録を出す文化となることが、新時代令和には求められると私は考えます。

著者プロフィール

佐々木 達也

佐々木 達也(東京都出身)

・城西大学 経営学部 准教授  スポーツマーケティング・マネジメント分野領域を専門とする。
・早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業。早稲田大学スポーツ科学研究科修了。
・大手総合広告代理店にてスポーツに関する業務に携わり、Jリーグクラブ勤務後、金沢星稜大学人間科学部スポーツ学科講師を経て現職。現在もJ2ツエーゲン金沢シニアアドバイザーを務める。

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